忍者ブログ
脚本家が古今東西の名作映画を分析
[70] [71] [72] [73] [74] [75] [76]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

・テーマ・・・希望

・ログライン(簡易※1行以内)・・・・・・
アンディが脱獄する話。

・ログライン(詳細)・・・
1幕
アンディ、無実の罪で刑務所入り。
最初は心を閉ざすも、徐々にレッドを中心に心を開くようになる。

2幕 
対ボックス。
刑務官たちからも一目置かれるようになり、彼らの税務処理や所得隠しに協力。
トンカチやポスター等を調達。
仮釈放のブルックスがシャバに馴染めず自殺。
ブルックス図書館を創設。
トニーへの教育。
トニーがアンディの妻を殺した真犯人・エルマについて言及。
所長、トニーを殺害。
etc。
アンディ、脱獄。

3幕
脱獄成功!

・目的・・・
脱獄※ただ露骨に脱獄しよという動きはなし。

・インサイト・インシデントとその時間・・・裁判にて終身刑が確定。刑務所へ。(0:10頃)

・PP#1(キー・インシデント)とその時間・・・囚人たちと打ち解け始める。レッドにハンマーを調達するよう指示(0:20頃)

・MPとその時間・・・トニー、真犯人・エルマについて言及。アンディ、無実を証明する千載一遇のチャンス(1:30頃)

・PP#2とその時間・・・社長、アンディの部屋で抜け穴発見(1:50頃)

・天・・・1947年

・地・・・ショーシャンク刑務所

・人※2面性(共通と憧れ)・・・
アンディ・デュフレーン、刑務所の住人を装いつつ、内心脱獄の希望を捨てていない。
エリス・ボイド・"レッド"・レディング、希望を否定するも、希望を捨てないアンディに惹かれる。

・良点・・・
刑務官・所長に取り入って郵送の許可を得る、架空口座の作成、
ハンマー・ポスターの調達等、最後の脱走に繋がる伏線の張り方が秀逸。
脱獄意志を最後まで微塵も感じさせない演出・構成。
最後の脱走(大どんでん返し)に繋がっていく。
ボックスに掘られそうになったり、次第に刑務所の水に慣れて、希望を失っていく
囚人たちの姿が生々しく描かれていていい。

・悪点・・・
なし。全てが完璧。

・その他・・・
何度も見直したい作品の一つ。

・ランク(A~Z)・・・AAA

拍手[0回]

PR
・ログライン(簡易※1行以内)・・・・・・
ギャング達の人間関係、いざこざを時系列シャッフにて。

・ログライン(詳細)・・・
※3幕構成は全く当てはまらない。

・映画の構成は次の通り。

1 ハニーバニーとパンプキンの会話、レストラン強盗開始。オープニングシーン
2 ヴィンセントとジュールスの車中の会話
3 ヴィンセントとジュールス、アパートメント内移動、ミアについての会話
4 ヴィンセントとジュールスによる3人の裏切り者(マーヴィン、ロジャー、ブレット)の追求、ブリーフケース回収、ロジャーとブレットの殺害
5 ブッチとマーセラスがボクシング八百長密談
6 ヴィンセント、ランス宅にてランスの妻ジョディと会話、ヘロイン”マッドマン”購入、車輌荒しについて会話、ヘロイン注入
7 ヴィンセント、ミアをピックアップ
8 ヴィンセントとミア、"ジャック ラビット スリムス"にて食事、後にダンス大会への飛び入り
9 ミア、自宅にてヘロインオーバードーズによる意識不明に
10 ヴィンセント、意識不明のミアを連れてランス宅へ。ランス宅にてミアの治療
11 ブッチ、少年時代の邂逅。金時計の由来
12 ブッチ、試合前~試合後の逃走、タクシー運転手エズメラルダとの車中の会話
13 マーセラス、ブッチ逃亡後の選手控え室にて対戦相手の遺体を前にブッチの捜索を厳命
14 ブッチ、モーテルにてガールフレンドファビアンと邂逅
15 ブッチ、起床後に金時計が無い事に気付く。自宅へ回収に向かう
16 ブッチ、金時計回収後に居合わせたヴィンセントを殺害
17 ブッチ、自宅からファビアンの元へ向かう際にハンバーガーショップ帰りのマーセラスを路上で発見、ファビアンの白のホンダで轢くも殺害に至らず、ブッチも重傷を負う
18 ブッチ、近くの質屋へ避難するが、店主のメイナード、ゼッドによりマーセラス共々監禁、マーセラスは犯される。脱出したブッチによる復讐後、ブッチ、マーセラス休戦宣言。ブッチ、ゼッドのチョッパーにて街から逃亡
19 "ボニー シチュエーション"(トイレに隠れていた第4の男、ボニーによる"奇跡"の弾丸6発)
20 ジュールス、車中にて引退を示唆、事故によりマーヴィン殺害
21 ヴィンセントとジュールス、ジミー宅にてウルフの助けを得て事故処理
22 ヴィンセントとジュールス、事故処理を終えて朝食を取りにレストランへ
23 ヴィンセント、レストラン内にてジュールスの引退撤回要求。ハニーバニーとパンプキンによる強盗事件発生、ジュールスにより収束
24 ヴィンセントとジュールス、レストランより退出

・実際のイベント発生時系列は次の通り:

11 ブッチ、少年時代の邂逅。金時計の由来
2 ヴィンセントとジュールスの車中の会話
3 ヴィンセントとジュールス、アパートメント内移動、ミアについての会話
4 ヴィンセントとジュールスによる3人の裏切り者(マーヴィン、ロジャー、ブレット)の追求、ブリーフケース回収、ロジャーとブレットの殺害
19 "ボニー シチュエーション"(トイレに隠れていた第4の男、ボニーによる"奇跡"の弾丸6発)
20 ジュールス、車中にて引退を示唆、事故によりマーヴィン殺害
21 ヴィンセントとジュールス、ジミー宅にてウルフの助けを得て事故処理
22 ヴィンセントとジュールス、事故処理を終えて朝食を取りにレストランへ
23 ヴィンセント、レストラン内にてジュールスの引退撤回要求。ハニーバニーとパンプキンによる強盗事件発生、ジュールスにより収束
1 ハニーバニーとパンプキンの会話、レストラン強盗開始。オープニングシーン
24 ヴィンセントとジュールス、レストランより退出
5 ブッチとマーセラスがボクシング八百長密談
6 ヴィンセント、ランス宅にてランスの妻ジョディと会話、ヘロイン”マッドマン”購入、車輌荒しについて会話、ヘロイン注入
7 ヴィンセント、ミアをピックアップ
8 ヴィンセントとミア、"ジャック ラビット スリムス"にて食事、後にダンス大会への飛び入り
9 ミア、自宅にてヘロインオーバードーズによる意識不明に
10 ヴィンセント、意識不明のミアを連れてランス宅へ。ランス宅にてミアの治療
12 ブッチ、試合前~試合後の逃走、タクシー運転手エズメラルダとの車中の会話
13 マーセラス、ブッチ逃亡後の選手控え室にて対戦相手の遺体を前にブッチの捜索を厳命
14 ブッチ、モーテルにてガールフレンドファビアンと邂逅
15 ブッチ、起床後に金時計が無い事に気付く。自宅へ回収に向かう
16 ブッチ、金時計回収後に居合わせたヴィンセントを殺害
17 ブッチ、自宅からファビアンの元へ向かう際にハンバーガーショップ帰りのマーセラスを路上で発見、ファビアンの白のホンダで轢くも殺害に至らず、ブッチも重傷を負う
18 ブッチ、近くの質屋へ避難するが、店主のメイナード、ゼッドによりマーセラス共々監禁され、マーセラスは犯される。脱出したブッチによる復讐後、ブッチ、マーセラス休戦宣言。ブッチ、ゼッドのチョッパーにて街から逃亡

・目的・・・
なし

・インサイト・インシデントとその時間・・・ハニーバニーとパンプキン、レストラン強盗開始(0:05頃)

・PP#1(キー・インシデント)とその時間・・・なし

・MPとその時間・・・なし

・PP#2とその時間・・・なし

・天・・・現在

・地・・・ロサンゼルス

・人※2面性(共通と憧れ)・・・
ビンセント、ジュールス等
殺しやらしい冷徹さ+誰でも持っている悩み・葛藤を併せ持っている。

・良点・・・
シュールな作風。
常識に捕らわれない時系列シャッフル。
ヴィンセントとジュールスが裏切り者を殺すシーンに戻るところや、
後半、オープニングのレストラン強盗のシーンに繋がっていくところ。
物語の主要人物ビンセントがブッチにあっさりと殺されたり、
ギャングのボス・マーセルスが犯される等の意外性・裏切り。
役者の演技が秀逸。ミア・ウォレスがヘロイン飲み過ぎで死にかけるシーン等。
映画の玄人が、構成を楽しむための作品だっと思った。
素人には厳しい。大衆受けしない作品。

・悪点・・・
いわゆる3幕構成ではなく、何か目的に向かって葛藤しながらも進んでいく
ということがなかった。特定の主人公なし。ゆえに、あまり感情移入できなかった。
終始、平坦だった。

・その他・・・
時間を操る斬新な試みは賞賛に値する。ただ、大衆受けしない。
商業的な成功は難しい。やはり、見る人たちのことを考えたら
多少は3幕構成を意識すべき。

・ランク(A~Z)・・・C

拍手[0回]

・テーマ・・・自由、戦、身分

・ログライン(簡易※1行以内)・・・・・・
スパロウがバルボッサを倒しブラックパール号を取り戻す。

・ログライン(詳細)・・・
1幕
スパロウ、エリザベスを救出するも投獄される。
スパロウ、脱獄するもターナーに捕まり再び投獄。
エリザベスがバルボッサにさらわれる。
スパロウ+ターナー、インターセプト号を海軍から奪い追いかける。

2幕 
トゥルトゥーガにて仲間を集める。
死の島にて、エリザベスの血で呪い解けず。
スパロウ、捕まる。ターナー+エリザベスは脱走。
インターセプトVSブラックパール
ターナー捕まり、スパロウ+エリザベスは孤島へ。
孤島に海軍が助けにくる。
エリザベス、ノリトンとの結婚を条件にターナー救出を懇願。

3幕
バルボッサVS海軍+スパロウ+ターナー。
結局、ターナーの血により呪いが解けてバルボッサ達は降伏。
結ばれるターナーとエリザベス。
スパロウはブラックパール号を取り戻して次なる旅に。

・作風・・・
勧善著悪。ヒーロが悪党を倒す。

・目的・・・
スパロウ、裏切ったバルボッサへの復習。ブラックパール号を取り戻す。
ターナー、エリザベスを連れ戻す。

・インサイト・インシデントとその時間・・・エリザベスを救出後、海軍+ターナーに追われる。(0:10頃)

・PP#1(キー・インシデント)とその時間・・・エリザベスがバルボッサにさらわれる。(0:40頃)

・MPとその時間・・・インターセプトVSブラックパール。ターナー、捕まる(1:20頃)

・PP#2とその時間・・・エリザベス、ノリトンとの結婚を条件にターナー救出を懇願(1:40頃)

・天・・・17世紀頃

・地・・・カリブ海

・人※2面性(共通と憧れ)・・・
スパロウ、エキセントリック・クレイジー。が、実は心優しい、正義感が強い。
ターナー、身分を重んじ、海軍の規律に忠実。真面目。が、エリザベスに恋心。
海賊・スパロウの人間性にも惹かれてていく。

・良点・・・
ジョニー・デップの演技。
アクションシーン全般。かっこいい。
他は特に。

・悪点・・・
単調。展開が読める。
裏切りが欲しかった。

・その他・・・
なし。

・ランク(A~Z)・・・E

拍手[1回]

・テーマ・・・戦?

・ログライン(簡易※1行以内)・・・・・・
七人の侍が、村のために野武士を倒す。

・ログライン(詳細)・・・
1幕
儀作(村長)と農民が、侍を招聘することを決める。

2幕 
<前半>
島田 勘兵衛や利吉・勝四郎が中心の仲間探し。
侍が、農民のために戦う?・・・
七人の侍、村に入るも距離を置く農民。
島田 勘兵衛が中心となり戦略を練る。
農民が落ち武者狩りをしていた事実発覚。ショックを受ける侍達。
勝四郎と志乃の身分を超えた許されざる恋。
etc。

<後半>
野武士の砦をせん滅。
村に攻めてくる野武士VS七人の侍&農民。
勝四郎と志乃結ばれる。周囲は動揺。
五郎兵衛、平八、久蔵、菊千代と侍が次々と死亡。
結果、見事に七人の侍&農民が戦に勝利。

3幕
なし。

・作風・・・

・目的・・・打倒、野武士!

・インサイト・インシデント・・・なし

・PP#1(キー・インシデント)とその時間・・・儀作(村長)と村民が、侍を招聘することを決める。(0:10頃)

・MPとその時間・・・なし

・PP#2とその時間・・・なし

・天・・・戦国時代

・地・・・農村

・人※2面性(共通と憧れ)・・・
七人の個性豊かな侍。

・良点・・・
脇役に至るまで、一人一人の細かなキャラ設定。
心の声を暗に示している巧みなセリフ回し。
役者のリアルな役作り、演技。
脇役の与作やエキストラのおばちゃん達に至るまで超リアルな演技。
黒澤の妥協なき演出力がなせる技。
菊千代の狂気・獰猛と愛嬌という二律背反的な性格を見事に演じている三船敏郎の
演技力。
隙あらば形振り構わず斬りにいく殺陣シーンも痛々しくリアリティーに溢れている。
主人公は七人もいるが、一人一人の細かい人間性を掘り下げている。

・悪点・・・
最初の10分で、野武士を倒すという目標設定をした後、残りの190分近くを使って
ひたすら目標に向かっての葛藤を描いている。
正直、長すぎて途中、しんどくなった。

・その他・・・
主人公は七人の侍。特定の人物ではない。
ハリウッド式三幕構成、起承転結に当てはまらない構成。
最初の10分程度の1幕以降ひたすら葛藤、葛藤、葛藤・・・・・・・。
また、1幕は通常、人物設定を行うのだが、そこに主人公の七人の侍が登場しない。
現在のように、脚本のセオリーが体系化されていない故に、
固定観念に囚われずに実現できた独特の構成。
最終的に勘兵衛が「負け戦」だったと述べるところがいい。戦っても得るものがないことも
あるという真理が作品のリアリティーをより強固なものに。
何度の見直したい映画の一つ。黒澤明、恐るべし。

・ランク(A~Z)・・・A

拍手[2回]

・テーマ・・・人道、愛、欲に狂った人類の失墜

・ログライン(簡易※1行以内)・・・・・・

・ログライン(詳細)・・・
1幕
ジェイク、アバターと同期。
アンオブタニウムの鉱脈を求めて、ナヴィに潜入。

2幕 
ナヴィの生き方を学び、一端のハンターとして認められ、ネイティリと結ばれる。
そんな矢先、RDA社の傭兵達が攻めてくる。
ジェイク、怒り心頭。

3幕
ナヴィvsRDA社。ナヴィ勝利。

・作風・・・?

・目的・・・ナヴィに打ち解ける。

・インサイト・インシデント・・・アバターと同期。

・PP#1(キー・インシデント)とその時間・・・ナヴィに仲間入り(0:45頃)

・MPとその時間・・・RDA社が侵攻(1:20頃)

・PP#2とその時間・・・グレイス死亡。打倒RDA社を決意(2:00頃)

・天・・・西暦2154年

・地・・・衛星パンドラ

・人※2面性(共通と憧れ)・・・
ジェイク・・・人類とナヴィ、どちらにつくかで葛藤

・良点・・・ど迫力の3D映像、圧倒的な映像美。

・悪点・・・ストーリーが平坦。意外性がゼロ。途中から眠たくなった。

・その他・・・
典型的なハリウッド式三幕構成。
映像美だけでも、見る価値はある。
良くも悪くも、今後の映画の方向性を示した歴史的な作品。

・ランク(A~Z)・・・C

拍手[0回]

プロフィール
HN:
向田スガ子フィールド
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 脚本家的映画分析ログ All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]