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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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・ターゲット層・・・C、T、M1

・予算・・・巨額

・テーマ・・・進化

・プレミス・・・月にある謎の物体・モノリスが発する電波の方向にある木星への旅

・ログライン(=簡易ストーリー※1行以内)・・・
月に謎の物体・モノリスを発見。知的生命体の存在を暴くべく、モノリスの電波のある方向(木星)へと探査の旅にでるクルー達。旅の途中、宇宙船を制御するコンンピュータの裏切りに会い、ほとんどのクルーが死んでしまう。生き残ったデイブは、木星の衛星軌道上でモノリスに遭遇。人類を超越したスターチャイルドになるのであった。

・ハコ(シーケンス)・・・
1幕(発端)
●人類の夜明け
ヒトザルの進化
ヒトザル、モノリスを発見
ヒトザル、骨を武器に
⇒狩猟
⇒縄張り争いに勝利
●2001年宇宙
月の基地にTELが通じない。ひょっとして伝染病?
フロイド博士、月の基地を訪問
⇒伝染病は秘密保持のために流したデマだった
⇒秘密=400万年前に意図的に埋められた電波を放つモノリスを発見

2幕(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているかに注目
※いかに主人公を困らせているかに注目
●木星探査計画18ヵ月後
宇宙船クルー・ボーマンとプールの船内生活、残り3人のクルーは冬眠中
人工知能コンピュータ・ハル9000「今回の任務は腑に落ちない点がある」(イラ)
AE-335ユニット故障(イラ)
⇒双生の9000は違う判断。結局、ハル9000の誤りだった(イラ)
ボーマン・プール、ハルに対して不信感、ユニットを戻して故障しなかったらハルの機能を停止する会話をハルにバレているも気づかず
プール、船外作業中に死亡(イラ)
コンンピュータ故障(イラ)
⇒生命機能停止(イラ)
⇒冬眠中のクルー、全員死亡。ハルの復讐であった(イラ)
怒りのボーマン
⇒翻って、許しを請うハル(イラ)
⇒記憶メモリーセンターにて回路切断
⇒モノリスの存在を知らされるボーマン

3幕(結末)
※いかに転がしているかに注目
●木星の無限の彼方
木星の軌道上を浮遊しているモノリス
神秘的な宇宙
木星の広大な大地
デイブ、部屋の中
⇒飯を食べる爺さん
⇒ベッドに横たわる爺さん
⇒その目の前にモノリス
⇒爺さん、スターチャイルド
⇒地球を眺めるスターチャイルド

・プロットポイント
インサイティング・インシデントとその時間・・・ヒトザルの進化(OP)

PP#1(=キイ・インシデント)とその時間・・・月にてモノリス発見(0:40頃)

・目的・・・モノリス、地球外生命体の存在の謎に迫る

・MPとその時間・・・プール、船外作業中に死亡(1:35頃)

・PP#2とその時間・・・モノリスの存在を知らされるボーマン(1:50頃)

・TPとその時間・・ボーマン、スターチャイルドになる(2:12頃)

・天・・・原始時代、2001年

・地・・・宇宙、宇宙船内、月、木星etc

・主人公

キーワード・・・

極端なクセ・こだわり・・・

弱点(共通点)・・・

公・・・
私(住んでいる場所etc)・・・

敵役(いい人?)・・・ハル9000

・良点・・・
意外にめちゃんこ綺麗なスリーアクトストラクチャー。
キューブリックが頭の中で描いた2001年の宇宙を、リアルに具現化した作品。クルーの何気ない日常や宇宙船が宇宙を漂っているシーンetc、ドラマ(葛藤)・BGMがない静かなシーンが多いのは、よりリアルな宇宙を観客・視聴者に感じてもらうことを狙ったため。退屈な映画と一蹴するのはお門違い。
キューブリックの挑戦心を高く評価したい。間違いなく映画史に残る名作。

・悪点・・・

・その他・・・

・ランク(A~Z)・・・A

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向田スガ子フィールド
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