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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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・テーマ・・・真実

・プレミス・・・12人の陪審員が討論の末に、殺人犯の少年を無罪に

・ログライン(=簡易ストーリー※1行以内)・・・
12人の陪審員が父親殺しの少年の評決を出すために討論。
一人の無罪を主張する理知的な男に触発されて、ほぼ有罪確定だった評決が最終的に無罪となる。

・ハコ(シーケンス)・・・
1幕(発端)
判事から説明を受ける陪審員達
投票 有罪:無罪=11:1
陪審員8番、人の生死がかかっているので討論すべき!
⇒討論開始

2幕(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているかに注目
※いかに主人公を困らせているかに注目
殺害に使用されたナイフは別の人間のものである可能性あり
⇒全く同じナイフを出す陪審員の一人
投票 有罪:無罪=10:2 老人
休憩時間、陪審員8番に有罪を主張する陪審員達が嫌味を言う(イラ)
騒音で証言者のじいさんは少年の声が聞こえなかったはず
⇒じいさんは目立つために嘘をついている
投票 有罪:無罪=9:3
事件当日、12:10に殺害して一旦外出、3時にまた戻ってくる。何で?
投票 有罪:無罪=8:4
証言者のじいさんが部屋を出て逃げる少年の姿を確認するまでに要する時間を検証
⇒41秒。証言の15秒では無理
投票 有罪:無罪=6:6
少年のアリバイ、映画を見に行っていた
⇒何でタイトルを覚えていないの?(イラ)
父との身長差を考慮に入れると、下向きに刺せない
投票 有罪:無罪=4:8
向かいの建物から犯行を目撃した女性の鼻の両側に跡
⇒めがねをかけていなかったので犯行を見ることができなかったはず

3幕(結末)
※いかに転がしているかに注目
投票 有罪:無罪=1:11
有罪の陪審員、息子の写真を見た瞬間、無罪に回る。
評決は無罪に・・・

・プロットポイント
インサイト・インシデントとその時間・・・なし

PP#1(=キー・インシデント)とその時間・・・陪審員8番、人の生死がかかっているので討論すべき!(0:10頃)

・目的・・・建設的な意見を出し合って無罪の可能性を探る

・MPとその時間・・・投票 有罪:無罪=6:6(1:05頃)

・PP#2とその時間・・・向かいの建物から犯行を目撃した女性の鼻の両側に跡(1:25頃)

・TPとその時間①・・・なし

・天・・・不明

・地・・・不明

・主人公
陪審員8番

キーワード・・・建設的、論理的

極端なクセ・こだわり・・・キーワード参照

弱点(共通点)・・・

公・・・キーワード参照

私(住んでいる場所etc)・・・

敵役(いい人?)・・・有罪にまわっている陪審員達

・良点・・・
ワンシュチュエーションものの最高傑作。

・悪点・・・
スリーアクトストラクチャーではない。
ひたすら無罪の可能性を探りつづける話。

・その他・・・
今見ても斬新。
脚本命の作品。

・ランク(A~Z)・・・A

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プロフィール
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向田スガ子フィールド
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