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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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東京へ

幸一、仕事へ付き添えず
孫が駄々をこねる
紀子が東京案内
紀夫のアパートで休憩
熱海へ、煩くて眠れず
周吉、とも「もう帰ろう」
周吉、服部宅へ
周吉、飲み屋で服部、沼田と飲む
とみ、紀子のアパートに泊まる
志げの家に、酔っ払った周吉と沼田が現れる
東京駅でお別れ
大阪で一泊
LP(TP#2)・・・母危篤

尾道に家族が集結
翌日、母死亡
葬式
食事、志げ「形見ほしい」、幸一と志げと圭三は今晩帰る事に
京子「みんな勝手」
紀子「みんなの生活が一番大事」「父、母から離れていくもの」
紀子、周吉に元旦那のことを忘れていくことに対する苦悩を打ち明ける
周吉、紀子に、とみの形見の時計をプレゼント



・良点……
3幕構成。
ありふれた日常の中に潜むドラマを描いた作品。
見事なキャラクター設定。特に、自分勝手な兄弟。
ゆっくりとしたテンポで丁寧に1シーンを描いている。
周吉ととみの善人ぶりが、かせになっている。
態度には出さないが、東京や子供たちの変化に戸惑う二人の姿が切ない。
熱海で二人が寝る時、ドンちゃん騒ぎしている周りの連中に本当に腹が立つ。
東京という変化の激しい場所が、離れていく親子の関係の象徴。
変化は仕方がない肯定しつつも、変化に抗ってきた純粋な紀子の涙に感動。
その紀子に感謝する周吉も良い。

・悪点……
特にない
 
・その他……
エンタテイメント性に乏しい、退屈、作り手の自己陶酔、湿っぽいetcと、これまで古典作品を敬遠してきたが間違いだった。
じっくり作りこむことの大切だを学んだ。
 
・ランク(A~Z)……AA
 

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プロフィール
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向田スガ子フィールド
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