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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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雨の降る羅生門の下で、人間不信に陥っているそま売り、旅法師。
話を聞く下人。
そま売りが回想を始める。

死体を発見するそま売り(再現)
そま売り、検非違使に証言(証言)

旅法師、証言(証言)

多襄丸を捕まえた旅免の証言(証言)

多襄丸の証言「俺が殺した」(証言)
真砂を連れる金沢武弘(再現)
多襄丸、金沢を捕まえる
真砂を抱く
真砂「生き残った男に連れ添いたい」
多襄丸、金沢の縄を解き、決闘の末、勝利
多襄丸「(真砂は)気性の荒い女」

そま売り「多襄丸の話は嘘」

か弱い真砂の証言(証言)
縄で縛られた金沢を斬殺する多襄丸(再現)
蔑んだ目で真砂を見る金沢の死体
真砂、気を失う

そま売り「死んだ男の話も嘘」

霊媒師の証言(証言)
真砂、多襄丸「あの人を殺して」(再現)
真砂、逃げる
多襄丸、縄を切る
金沢、自害

そま売り、下人に真相を話す
多襄丸、真砂に「俺の妻になってくれ」(再現)
真砂「無理(私には決められない)」と、涙
金沢と多襄丸、真砂に愛想を尽かす
真砂、開き直り「女はキチガイじみた愛情を示す男のもの」
多襄丸と金沢が決闘
金沢、死亡
真砂、逃亡

羅生門の中に、赤ん坊が捨てられている
LP(TP#2)・・・赤ん坊を包んでいた着物を盗もうとする下人
そま売り「どいつもこいつも自分のことばっか」
下人「短刀を盗んだのはお前?」そま売り「・・・・・・」←ずぼし?
CL・・・赤ん坊を引き取るそま売り



・良点……
羅生門下(現在)と、検非違使への証言(回想)と、山での金沢殺害イメージ(再現)という3つの時空間を行き来する、面白い構成。
テーマは「人間の心を信じられるか?」
冒頭は、そま売りが人間の心に不信感を抱いているが、CLでは、苦悩の果てに信じている。
キャラの明確な役割分担
  旅法師・・・人間の心を信じる
  下人・・・信じない
  そま売り・・・信じるor信じないの間で揺れている
  他の登場人物・・・自分勝手
総じて、シンプルで良い

・悪点……
赤ん坊を引き取ったのは(人間の心を信じることにしたのは)、何が決め手となったのか?
着物を盗もうとする下人の薄汚れた心に触れて、嫌悪感を抱いたから?
 
・その他……
 
・ランク(A~Z)……A

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向田スガ子フィールド
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