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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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・テーマ・・・妄想、虚構、自己完結、現実逃避

・ログライン(簡易※1行以内)・・・・・・
OPでテディを殺した真相に迫っていく。妻を犯したレイプ犯・ジミーの殺害。

・ログライン(詳細)・・・
<時間軸>
・保険屋時代、顧客としてサミーと出会う。サミーに妻はいない。レナードはサミーを詐欺師と見破る。
・レイプ事件発生。犯人は2人、うち1人はレナードが浴室で射殺。もう一人はレナードを殴って逃亡。
この時点でレナードは記憶障害に。妻は死んでいない。担当刑事はテディ。
・インシュリン多量投与で妻死亡。殺したのはレナード。
・テディの協力でジョン・G殺害。しかし、そのことを忘れてしまう。この時、胸を指差す写真をテディが撮影。
・テディに利用されてジミーを殺害。テディから真相を聞かされ、犯人の追跡=自己の存在理由
が無くなることを恐れたレナードは、テディを犯人と暗示させる証拠を捏造。
・ナタリーの家でドッドの話を聞く。
ナタリーはドッドをレナードに始末させるため、芝居をうつ。
・ドッドと対決
・ナタリーからジョン・Gの情報をゲット。書類を受け取る。
・テディ殺害。ジミーを殺したせいでドッドに追われ、麻薬がらみの事件に巻き込まれるものの、
当初の目的であった、ゲームの阻害者テディを殺すことに成功。
・テディも死に、真実を語る者も居なくなった。これでゲームを阻害する要因は排除した。
これからは生きるために、偽物のジョン・Gを探しつづける。永遠に。

※3幕構成ではない。
逆さ時系列+ジミーを殺すまでの時系列(主にモーテル内でのMO)を交互に展開しつつ、
真相が明らかになっていく構成。
インパクトのあるシーンが抑揚なく続くため、明確に3幕に分けることができない。

・目的・・・
テディを殺しの真相追求、妻を犯したレイプ犯・ジミーの殺害。

・インサイト・インシデントとその時間・・・デディを殺害(OP)

・天・・・現在

・地・・・?

・人※2面性(共通と憧れ)・・・
http://virei.blog.so-net.ne.jp/2006-08-15 参照

・良点・・・
時系列(保険調査員時代の回想込み)+逆さ時系列、双方を用いた斬新な構成。
様々な内なる思惑を抱えた登場人物たちの衝突・葛藤。

・悪点・・・
難解すぎる。
この映画を理解できる人間が果たしてどれくらいいるのか?
アメリカ映画には珍しい、普遍性+商業的要素が抜け落ちた内的志向の強い作品。
内志向作品が悪いとは言わないが、この作品はその傾向が強すぎる。
緩急、抑揚がない。

・その他・・・
構成の勉強にはいいと思う。

・ランク(A~Z)・・・D

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向田スガ子フィールド
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