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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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・登場人物(職業、性格etc)  最重要!!!!!
※公・私の二面性を意識
※キーワードから発想
※極端なクセ・こだわりを掘り下げる
※弱点(共通性)があること
※敵役(善人であればなお良い。魅力的に!)
※キャラ変え(=成長)も考慮
※キャラの棲み分け「YES」「NO」「中立」「ボケ」等をしっかりと
※新しいキャラが重宝される!!! ※現在のドラマはキャラモノ重視の時代

オスカー・シンドラー・・・青年実業家。軍需企業であるほうろう容器工場を経営。軍に賄賂を送りつつ、収容所にいるユダヤ人を工員として引き抜き救出する。

・構成(シーケンス) 最重要!!!!!
1幕(発端)
※セットアップ

目的(=ドラマ上の欲求=モチベーション)……ユダヤ人救出
※一直線にしたほうがよい
※3アクトを用いてストーリーにうねりをつける
※I.IやPP#1などで決定。例外も多い。

シンドラー、ユダヤ人のシュターンに会社の経理を依頼
ほうろう容器工場で働くユダヤ人を雇用
工場経営開始
身障者の機械工が殺される
シュターン、汽車で連れて行かれそうになる

PP#1(=キイ・インシデント)……ゲットーの解体⇒殺されまくるユダヤ人⇒収容所に送還される
※事件がくる場合あり
※I.Iと逆。悪いことであれば良いこと、良いことであれば悪いことが起きる



2幕(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているか
※いかに主人公を困らせているか
※伏線を引いておいて、PP#2に活かす
※障害は魅力的且つ主人公に危害を及ぼす(カタルシスを生むために)
※障害は約3つが目安

シンドラー、アーモンに工場の独立と工員を返すよう要求
有能な人材をスカウト
パールマン夫妻を救出
ヘレン「どうせ射殺される」
アーモンを説得「許すことが本当の力」
⇒改心したと思いきや、やっぱりユダヤ人を殺す
アーモン、ヘレンをしばきまくり
シンドラー、ユダヤ人女性にキス

DP(どん底ポイント)……ユダヤ人を裸で走らせて健康状態をチェックするSS。連れられていく子供たち。
※PP#2のちょい前

ゲットー&プワシュフ収容所の死体の焼却
シュターンと別れの酒

PP#2……アーモンを賄賂を贈り説得。大量のユダヤ人を引き取ることに⇒リスト作成
※3幕の前後
※2幕内の伏線を交えて
※突破口。背中を押される
⇒立ち上がり、クライマックスへ



3幕(結末)
※いかに転がしているか

ユダヤ人男性たちが乗った列車がチェコへ
手違いでユダヤ女性たちが乗った列車がアウシュビッツへ
ユダヤ人女性たち、髪を切られて殺菌室へ

・クライマックス(目的達成・解決へ)……SSと賄賂を贈り交渉。女性たち、助かる。
※最大に汗をかく
※あざといぐらい盛り上げる
※底から一気に上昇

その後、工場は食費と軍への賄賂により立ち行かなくなり破産
独軍の無条件降伏により戦争終了
ユダヤ人工員たちの署名入りの髪と銀歯でつくったリングを渡されるシンドラー
去るシンドラー



・参考文献/サイト

・良点……
3幕構成。
これも、「ショーシャンクの空」や「カサブランカ」と同じパターン。主人公の本意が謎に包まれた状態で物語が進行している。
狂っているSSに立ち向かう一民間人という構図がしびれる。これぞ男の生き方!
プワシュフ収容所内で素っ裸のユダヤ人たちを走らせたり、アウシュビッツの殺菌室にユダヤ人女性たちが押し込められるシーン等を普通に実現させているところ。モザイクなし。
SS軍人たちによるユダヤ人たちの非情な殺害シーン。
徹底的にリアリティーに拘ったシーンが全体を通しての最大の魅力。

・悪点……
特に

・その他……

・ランク(A~Z)……AA

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向田スガ子フィールド
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