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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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・登場人物(職業、性格etc)  最重要!!!!!
※公・私の二面性を意識
※キーワードから発想
※極端なクセ・こだわりを掘り下げる
※弱点(共通性)があること
※敵役(善人であればなお良い。魅力的に!)
※キャラ変え(=成長)も考慮
※キャラの棲み分け「YES」「NO」「中立」「ボケ」等をしっかりと
※新しいキャラが重宝される!!! ※現在のドラマはキャラモノ重視の時代

ジョージ・ベイリー・・・自分の夢を追いながらも仕方がなく父の経営する住宅金融を継ぐことに。自分の仕事には誇りを持っている。ただ、このままでいいのかという疑問が常に頭をもたげている。

・構成(シーケンス) 最重要!!!!!
1幕(発端)
※セットアップ

目的(=ドラマ上の欲求=モチベーション)……自分にとって本当の幸せを掴む(世界に出る、建築士etc)
※一直線にしたほうがよい
※3アクトを用いてストーリーにうねりをつける
※I.IやPP#1などで決定。例外も多い。

インサイティング・インシデント(=事件)……身投げ予定のジョージの元に天国から使者が送られる?

少年時代、大学生時代の回想

PP#1(=キイ・インシデント)……父、発作で死亡。住宅金融を継ぐことに。
※事件がくる場合あり
※I.Iと逆。悪いことであれば良いこと、良いことであれば悪いことが起きる



2幕(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているか
※いかに主人公を困らせているか
※伏線を引いておいて、PP#2に活かす
※障害は魅力的且つ主人公に危害を及ぼす(カタルシスを生むために)
※障害は約3つが目安

弟結婚
ジョージとメアリーの仲最悪
⇒依りを戻して結婚
大恐慌により全現金を銀行に返済
⇒取り付け騒ぎ
⇒新婚旅行費2000ドルを顧客に支払い父さんを間逃れる
即席ホテルで仲直り
ベイリー公園に借家人たちが移住
⇒ポッター激怒
ポッター、3年契約年収2万ドルでジョージをスカウト
⇒拒否
メアリー妊娠
戦争

DP(どん底ポイント)……銀行にて会社の金8000ドルをポッターが盗む⇒倒産の危機
※PP#2のちょい前

ジョージ、妻や子供たちに八つ当たり
恥を忍んでポッターに生命保険500ドル担保に融資依頼
⇒ポッター「横領、帳簿改ざんの疑い」「警察に連絡する」

PP#2……身投げしようとすると老人が川に飛び込む⇒救出⇒結果、ジョージも助かる
※3幕の前後
※2幕内の伏線を交えて
※突破口。背中を押される
⇒立ち上がり、クライマックスへ



3幕(結末)
※いかに転がしているか

2級天使のクラレンスがジョージの存在しなくする
ジョージの存在に気づかない家族、知り合い。自分の知る世界と全く違う世界を目の当たりに。

・クライマックス(目的達成・解決へ)……元の世界に戻り喜びを爆発させるジョージ
※最大に汗をかく
※あざといぐらい盛り上げる
※底から一気に上昇



・参考文献/サイト

・良点……
非常に綺麗な3幕構成。
3幕にて1幕、2幕の伏線が効きまくっている。
構成的には2幕での苦労が3幕で一気に報われるという珍しいパターン。
自ら解決に進んでいるというわけではない。
「友達は宝」「善行はいつか報われる」「誰かが見ている」という教訓をわかりやすく学ぶことができる。

・悪点……
最後のクライマックスのジョージの喜び方がやりすぎ感がある。何もそこまで喜びを爆発させなくても・・・・。
まさに「The happy end」と呼ぶに相応しい映画。
ちょっと綺麗にまとまり過ぎているような気がする。

・その他……

・ランク(A~Z)……B

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向田スガ子フィールド
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