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脚本家が古今東西の名作映画を分析
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・プレミス(一言で言える面白いストーリー)……阪急電車を利用している人たちが、影響を与え合いながら成長していく話。

・登場人物(職業、性格etc)  最重要!!!!!
※公・私の二面性を意識
※キーワードから発想
※極端なクセ・こだわりを掘り下げる
※弱点(共通性)があること
※敵役(善人であればなお良い。魅力的に!)
※キャラ変え(=成長)も考慮
※キャラの棲み分け「YES」「NO」「中立」「ボケ」等をしっかりと
※新しいキャラが重宝される!!! ※現在のドラマはキャラモノ重視の時代
※リアクション=行動から発想-今の人と逆方向を向いていればOK
※今を意識する

阪急電車を利用している人々

・構成(シーケンス) 最重要!!!!!
プロローグ
※セットアップ
※説明不足にならないように注意

目的(=ドラマ上の欲求=モチベーション)……阪急電車が互いに影響を及ぼしあい、前向きになっていく
※一直線にしたほうがよい
※3アクトを用いてストーリーにうねりをつける
※I.IやPP#1などで決定。例外も多い。

インサイティング・インシデント(=事件)……交際中の彼氏が浮気相手と結婚

日常から非日常へと向かい悪戦苦闘……
阪急電車を利用する人々のやりきれない思い

PP#1(=キイ・インシデント)……電車が宝塚を出発(往路)
※事件がくる場合あり
※I.Iと逆。悪いことであれば良いこと、良いことであれば悪いことが起きる



本編(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているか
※いかに主人公を困らせているか
※伏線を引いておいて、PP#2に活かす
※障害は魅力的且つ主人公に危害を及ぼす(カタルシスを生むために)
※障害は約3つが目安

<往路>
翔子、結婚式に参加。帰りの電車の中で、時江に慰められてスッキリ
電車の中で、キレるカツヤ
軍オタとゴンちゃんが電車で出会う

<復路>
カツヤ、ストーカーになる。ミサに暴力を振るう。
兄と友人の仲介で和也と別れるミサ。
康江、友人たちと別れて下車。ミサに介抱される。
悦子、竜太とホテルへ。進路相談で担任先生にダメ出しされていた。
竜太に励まされて立ち直る悦子。
軍オタとゴンちゃん「めちゃくちゃ勉強した」
ミサ、康江に「価値観の違う人間に気を使う必要はない」
少女、同級生を無視。翔子「格好よかった」
時江、やかましいオバハン連中を説教



エピローグ
※いかに転がしているか

クライマックス(目的達成・解決へ)……翔子とミサ、駅のホームにて意気投合
※最大に汗をかく
※あざといぐらい盛り上げる
※底から一気に上昇



・参考文献/サイト

・良点……
何気ない日常の中に潜むドラマを抽出という、いかにも岡田恵和らしい作品。
人との触れ合いによって成長した人が、また別の人と触れ合い、今度は逆に成長させるという、偶然が連鎖が織り成す正の効果。

・悪点……
終盤に向けて右肩上がりで盛り上がっていくというよりは、一旦盛り上がってまた沈んでの繰り返しだったが、それはそれでいいのかな?
関西を舞台にした作品全般に言えることだが、微妙に関西弁がおかしい。関西人なら一発で分かる。やはり、キャストは極力関西人で固めたほうがよいのでは?それと、脚本家は関西人の方が絶対よい。そこだけが、リアリティを阻害していて残念だった。

・その他……

・ランク(A~Z)……A

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・プレミス(一言で言えるストーリー)……24時間リアルタイムで私生活を隠し撮りされていた男が脱出する

・登場人物(職業、性格etc)  最重要!!!!!
※公・私の二面性を意識
※キーワードから発想
※極端なクセ・こだわりを掘り下げる
※弱点(共通性)があること
※敵役(善人であればなお良い。魅力的に!)
※キャラ変え(=成長)も考慮
※キャラの棲み分け「YES」「NO」「中立」「ボケ」等をしっかりと
※新しいキャラが重宝される!!! ※現在のドラマはキャラモノ重視の時代
※リアクション=行動から発想-今の人と逆方向を向いていればOK
※今を意識する

トゥルーマン・・・普通の明るい青年。離島・シーヘブンから出て世界を見たいという願望を持つ。

・構成(シーケンス) 最重要!!!!!
1幕(発端)
※セットアップ
※説明不足にならないように注意

インサイティング・インシデント(=事件)……父と再会

日常から非日常へと向かい悪戦苦闘……
ローレンとの恋

PP#1(=キイ・インシデント)……ローレン、ショーであることを暴露⇒ローレン、フィジーへ
※事件がくる場合あり
※I.Iと逆。悪いことであれば良いこと、良いことであれば悪いことが起きる

目的(=ドラマ上の欲求=モチベーション)……フィジーへ、外の世界へ
※一直線にしたほうがよい
※3アクトを用いてストーリーにうねりをつける
※I.IやPP#1などで決定。例外も多い。



2幕(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているか
※いかに主人公を困らせているか
※伏線を引いておいて、PP#2に活かす
※障害は魅力的且つ主人公に危害を及ぼす(カタルシスを生むために)
※障害は約3つが目安

トゥルーマン、つけられている?
EVの中が改装中?
フィジー行きの便が1ヶ月先まで満席
シカゴ行きのバスが故障
メアリを乗せて車で出発
⇒他の車に道を塞がれる⇒橋を渡る⇒道がFIRE⇒警官に捕まる
メアリ「誰か助けて」、トゥルーマン「誰か?」

MP……父に再会⇒抱擁
※引き返すことができない事件が起こる

DP(どん底ポイント)……監督のインタビュー
※PP#2のちょい前

PP#2……シルヴィアが抗議の電話?
※3幕の前後
※2幕内の伏線を交えて
※突破口。背中を押される
⇒立ち上がり、クライマックスへ



3幕(結末)
※いかに転がしているか

クライマックス(目的達成・解決へ)……海へ逃亡⇒嵐⇒壁に突き当たる⇒出口から外に出る
※最大に汗をかく
※あざといぐらい盛り上げる
※底から一気に上昇



・参考文献/サイト

・良点……
三幕構成。
神の視座に抗う一人の男の物語。
最後、安定していて傷つくことの世界を自ら飛び出すシーンが超感動。
設定がお見事。

・悪点……

・その他……

・ランク(A~Z)……A

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・良点……
3幕構成。
バラのつぼみの正体を追いかける話。
利害関係でした人と接することができないケーンが愛=バラのつぼみを求める。
キャラ設定が「ソーシャルネットワーク」「バトルオブシリコンバレー」「白鳥麗子でございます」「花より男子」等と通じる。
トンプソンがケーンに関する取材を進めつつ、ケーンの生きた時代のドラマを進めるという、当時では画期的な構成。
プロローグ(トンプソンが「バラのつぼみを追いかける」)、本編、エピローグ(「バラのつぼみ」とは「欠けているコマ」「手に入らなかったもの」)の構成。

・悪点……

・その他……

・ランク(A~Z)……A

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・登場人物(職業、性格etc)  最重要!!!!!
※公・私の二面性を意識
※キーワードから発想
※極端なクセ・こだわりを掘り下げる
※弱点(共通性)があること
※敵役(善人であればなお良い。魅力的に!)
※キャラ変え(=成長)も考慮
※キャラの棲み分け「YES」「NO」「中立」「ボケ」等をしっかりと
※新しいキャラが重宝される!!! ※現在のドラマはキャラモノ重視の時代

ジョー……売れないB級映画脚本家。仕事と金がほしい。
ノーマ……元スター。気持ちはまだ25歳のまま。スター扱いしない映画関係者を非難。

・構成(シーケンス) 最重要!!!!!
1幕(発端)
※セットアップ

インサイティング・インシデント(=事件)……ジョーがプールがプールで溺死。

日常から非日常へと向かい悪戦苦闘……借金取りから車代を催促される、仕事と金をもらえず

PP#1(=キイ・インシデント)……ノーマに雇われる。屋敷に住み込むことに
※事件がくる場合あり
※I.Iと逆。悪いことであれば良いこと、良いことであれば悪いことが起きる



2幕(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているか
※いかに主人公を困らせているか
※伏線を引いておいて、PP#2に活かす
※障害は魅力的且つ主人公に危害を及ぼす(カタルシスを生むために)
※障害は約3つが目安

脚本の手直し
ノーマによる監視

目的(=ドラマ上の欲求=モチベーション)……ノーマから逃げる
※一直線にしたほうがよい
※3アクトを用いてストーリーにうねりをつける
※I.IやPP#1などで決定。例外も多い。

一緒に映画鑑賞
借金取りが屋敷に→車を持って行く
ファンレターがマックスが書いていた
タンゴを踊る
ノーマにビンタを食らう
屋敷を出る

MP……ノーマ、手首を切る
※引き返すことができない事件が起こる

ベティから執筆依頼→断る「脚本家は諦めた」
ノーマのダンス、チャプリンの物真似
ノーマの家にパラマウントからTEL
ノーマとパラマウントスタジオへ→ノーマ、監督に交渉
実はTELは、ノーマの車を借りたいというオファーだった
美顔術に励むノーマ
マックスがノーマの最初の旦那だった

DP(どん底ポイント)……ベティ&ジョーのプロットをノーマに見られてしまう
※PP#2のちょい前

PP#2……ベティとKISS。ベティ「(夫とは)恋してないの」
※3幕の前後
※2幕内の伏線を交えて
※突破口。背中を押される
⇒立ち上がり、クライマックスへ



3幕(結末)
※いかに転がしているか

ベティを屋敷に招き、自分の境遇を暴露

クライマックス(目的達成・解決へ)……屋敷から去るジョー。ノーマ、ジョーを射殺
※最大に汗をかく
※あざといぐらい盛り上げる
※底から一気に上昇

警察、マスコミに囲まれながら女王になりきっているノーマ


・参考文献/サイト

・良点……
超綺麗な3幕構成。
時の流れには逆らえませんよ、楽して生きていこうとするとろくな目に遭いませんよ等、様々な教訓を与えてくれる。
病的なノーマの勘違いっぷりがよく演じられている。
終末観が良い。決して嫌な気分にはならない。

・悪点……

・その他……
脚本の勉強をしているせいか、ジョーに簡単に感情移入することができた。

・ランク(A~Z)……A

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・登場人物(職業、性格etc)  最重要!!!!!
※公・私の二面性を意識
※キーワードから発想
※極端なクセ・こだわりを掘り下げる
※弱点(共通性)があること
※敵役(善人であればなお良い。魅力的に!)
※キャラ変え(=成長)も考慮
※キャラの棲み分け「YES」「NO」「中立」「ボケ」等をしっかりと
※新しいキャラが重宝される!!! ※現在のドラマはキャラモノ重視の時代

ジョージ・ベイリー・・・自分の夢を追いながらも仕方がなく父の経営する住宅金融を継ぐことに。自分の仕事には誇りを持っている。ただ、このままでいいのかという疑問が常に頭をもたげている。

・構成(シーケンス) 最重要!!!!!
1幕(発端)
※セットアップ

目的(=ドラマ上の欲求=モチベーション)……自分にとって本当の幸せを掴む(世界に出る、建築士etc)
※一直線にしたほうがよい
※3アクトを用いてストーリーにうねりをつける
※I.IやPP#1などで決定。例外も多い。

インサイティング・インシデント(=事件)……身投げ予定のジョージの元に天国から使者が送られる?

少年時代、大学生時代の回想

PP#1(=キイ・インシデント)……父、発作で死亡。住宅金融を継ぐことに。
※事件がくる場合あり
※I.Iと逆。悪いことであれば良いこと、良いことであれば悪いことが起きる



2幕(葛藤=ドラマ)
※イラ・タイプorマヨタイプ
※いかにストーリーを止めているか
※いかに主人公を困らせているか
※伏線を引いておいて、PP#2に活かす
※障害は魅力的且つ主人公に危害を及ぼす(カタルシスを生むために)
※障害は約3つが目安

弟結婚
ジョージとメアリーの仲最悪
⇒依りを戻して結婚
大恐慌により全現金を銀行に返済
⇒取り付け騒ぎ
⇒新婚旅行費2000ドルを顧客に支払い父さんを間逃れる
即席ホテルで仲直り
ベイリー公園に借家人たちが移住
⇒ポッター激怒
ポッター、3年契約年収2万ドルでジョージをスカウト
⇒拒否
メアリー妊娠
戦争

DP(どん底ポイント)……銀行にて会社の金8000ドルをポッターが盗む⇒倒産の危機
※PP#2のちょい前

ジョージ、妻や子供たちに八つ当たり
恥を忍んでポッターに生命保険500ドル担保に融資依頼
⇒ポッター「横領、帳簿改ざんの疑い」「警察に連絡する」

PP#2……身投げしようとすると老人が川に飛び込む⇒救出⇒結果、ジョージも助かる
※3幕の前後
※2幕内の伏線を交えて
※突破口。背中を押される
⇒立ち上がり、クライマックスへ



3幕(結末)
※いかに転がしているか

2級天使のクラレンスがジョージの存在しなくする
ジョージの存在に気づかない家族、知り合い。自分の知る世界と全く違う世界を目の当たりに。

・クライマックス(目的達成・解決へ)……元の世界に戻り喜びを爆発させるジョージ
※最大に汗をかく
※あざといぐらい盛り上げる
※底から一気に上昇



・参考文献/サイト

・良点……
非常に綺麗な3幕構成。
3幕にて1幕、2幕の伏線が効きまくっている。
構成的には2幕での苦労が3幕で一気に報われるという珍しいパターン。
自ら解決に進んでいるというわけではない。
「友達は宝」「善行はいつか報われる」「誰かが見ている」という教訓をわかりやすく学ぶことができる。

・悪点……
最後のクライマックスのジョージの喜び方がやりすぎ感がある。何もそこまで喜びを爆発させなくても・・・・。
まさに「The happy end」と呼ぶに相応しい映画。
ちょっと綺麗にまとまり過ぎているような気がする。

・その他……

・ランク(A~Z)……B

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